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なぜ「もったいない」が世界の共通語に??

河合町で不用品回収、粗大ごみの処分を行っているダストレです。

 

昔の日本は自分の家で野菜や米を作り自給自足で生活をしている家が多かったので、作物を無駄にすることもありませんでした。衣服もあまりたくさん持っていないし手洗いをしていたので、丁寧に長持ちをさせていました。少々破れたりサイズが変わってきても家で繕って着続けていました。昔の日本は自分の家で野菜や米を作り自給自足で生活をしている家が多かったので、作物を無駄にすることもありませんでした。衣服もあまりたくさん持っていないし手洗いをしていたので、丁寧に長持ちをさせていました。

 

少々破れたりサイズが変わってきても家で繕って着続けていました。昭和時代に入ってもそのような暮らしが続き、持ち物はすべて大切に扱い、野菜くずや残り物などの生ごみが出ても家の畑の土に帰してさらに養分のある土を自然と作り、また次の作物のために利用していました。第二次世界大戦で日本は焼け野原となり、田んぼや畑も一から出直しというところもたくさんありましたが、しっかり復興し、それと同時に海外からテレビや洗濯機など家電製品の普及したり、市場や店でたくさんの食べ物や衣類、生活用品を販売するようになって各家庭の生活はどんどん便利になりました。

 

その後の経済成長と人口増加に伴って、ますます生活が便利で豊かになり、簡単に食べ物や生活用品などを購入することができるようになったことで、物を大切にする気持ちが薄れ「壊れたらまた買えばよい」という風潮が出てきて古くなったものや壊れたものは廃棄処分にするようになりました。

 

そのうちコンビニやスーパーが進出してきて、肉や魚などの食材、調理済みのご飯も購入できるようになったのですが、以前は家から入れ物を持って行って購入していたり、酒やしゅうゆのびんなども店に帰したりしていましたが、今やペットボトルやプラスチックの容器や袋に入れて販売されているものも多く自分で処分するものに変わりました。

 

食べ物は豊富にありすぎて飽食の時代となり、食べ過ぎて体を壊したり太ってしまうようことが起きてきて、そのようにならないように外食をしても全部食べずに残したり、食べ物を購入しすぎて賞味期限切れで廃棄処分にするなどのことが、特に戦後生まれの多くの人の間で起こるようになり、日本中にゴミがあふれてくるようになってしまいました。

 
日本では一般に家庭から出たごみも企業から出た産業廃棄物などのごみもごみ収集車がとりにきてくれるので、ごみをしっかり持って行ってもらっている限り家庭や企業にゴミが残ることはありませんが、ごみ収集車で集められたごみはどのように処理をされているのでしょう。

 

燃やせるごみはごみ焼却場でもやし、金属製のものなど燃やすことができないものは埋め立てたりして処分されてきました。しかし燃やすごみの中にはさまざまな化学薬品や石油など造られたものがたくさん混入しています。

それを燃やすことでごみ焼却時に出る煙にはたくさんのダイオキシンなどの有害物質が含まれて大気中に漂うことになります。燃えないゴミにしても埋め立てるところがどんどんなくなってきてきてしまい、埋められたものも年月が経つと製品の中に含まれている様々な有害成分が雨の水と一緒に溶けて流れ、土や地下水をも汚染してしまうことになります。自動車の普及に伴い排気ガスによる大気汚染も問題になっていますが、工場などから出る煙、ごみ焼却場から出る煙で待機は汚染だらけ、土も水も汚染だらけという状態になってしまいます。

 
そこで日本は国をあげて「ごみを減らそう」という運動に取り組み始めました。燃やしたり埋めたてたりするごみを減らすためには消費削減の「リデュース」、再使用の「リユース」、再生利用「リサイクル」の3つが大切になります。物が不足していた時代には、物は大切だったので、少々使い古しても「もったいない」、食べ残すのも「もったいない」ということで捨てずに食べたり、使い続けたり、誰かに譲ったりしていたものです。衣服でもカバンなどの違うものにつくりかえたり毛糸のものはほどいてもう一度違うものを編むなど再利用してきました。

 

そのころの時代と同じようにものを大切にする精神をもちできるだけ「捨てない」ようにすることが大切です。ただ自力ではなかなか難しいので、リサイクル工場という専門の施設が造られたり買取専門業者や資源ごみ回収業者などが登場し、プラスチック製品やペットボトル、紙類を再生して再利用したりきれいにして再販したりしています。このように再利用するためには消費者の協力が必要です。家庭で不要になったごみを出す時には、再生できるものと燃やすごみに分別して、分別ごとに出したり、新聞や牛乳パックなどの紙類や衣類もリサイクル業者に出すなど国民全員の協力が不可欠になってきます。

 
日本でごみのリサイクル、ごみの分別を始めてから月日が経つうちに日本人の心に、以前のように物を大切にする気持ちが再度、少しづつ芽生えてきて、「もったいないから捨てずにリサイクルショップに持って行ってみよう」「自分は使わないけれどだれか使いたい人がいるかもしれないからフリーマーケットに出してみよう」など再利用をすることが一般化してきました。リサイクル工場で再生されたトイレットペーパーなど、再生されたものも普通に店頭に並んでいて、「再生紙」という文字を見ても抵抗なく購入しています。スーパーなどでできるだけレジ袋を使わないようにレジ袋を有料にしてマイバッグの持参を推奨したり、紙コップや割り箸を購入してごみにするのはもったいなので「マイコップ」や「マイ箸」を持ち歩いている人も見受けられ、「ごみを増やさない」「捨てるのはもったいない」という精神がどんどん浸透しています。

 
このような取組は日本だけでなくドイツ、フランスなどのヨーロッパ諸国ではさらに進んでいて、消費者と販売者、行政が一体となって取り組んでいます。牛乳やジュースなどには保証金がついていて、容器や包装紙を購入した店以外でも引き取ってくれたり、製造業者や流通業者などに「包装廃棄物の削減に努めること」を義務付けたりしています。増え続けるごみ問題は世界中に起こっているて、適正に処理が行われないごみは生活環境の悪化や公衆衛生の悪化につながります。そのためその解決策にはさまざまな国が注目をしています。

 
グーリーンベルト運動、ノーベル平和賞、3R、で有名になったアフリカ、ケニア生まれのワンガリ・マータイさんは、2005年に来日した際に「もったいない」という日本語を知り、感銘を受けたということです。「もったいない」という言葉には「リデュース」「リユース」「リサイクル」という3Rを一言で言い表し、地球資源に対する敬意の念「リスペクト」の意味が込められていると感じ、3R+Rの「MOTTAINAI」という日本語を世界共通語として広めることを提唱しました。

 

エディンバラのサッカー場で開催されたコンサートで6万人の観衆の前で「もったいない」を紹介したり、南アフリカ共和国の全大統領の87歳の誕生にを祝う式典で招待されていたクリントン前大統領やそのほか1000人の招待客の前で「MOTTAINAI」を呼びかけたり、アメリカでの大学の講演で紹介したり、自叙伝で紹介したりして「もったいない」を広めていきました。

 

このような活動をして日本語の「もったいない」を「MOTTAINAI」という世界共通語として広め、マータイさんは2009年に国際平和大使に任命され、環境と平和の使者として責任を果たされましたが2011年に永眠されています。「MOTTAINAI」キャンペーン10周年の際に、ブラジル・アマゾンの環境保全家で元環境大臣のマリナ・シルバさんを日本に招待した時、大学で講演やシンポジウムをした後、東日本大震災の被災地や熊本、北九州市などを訪問し、市民との交流を深めたり、東京、竹橋の「MOTTAINAISTATION&Shop」を訪問し4Rをコンセプトにした商品を見て湯たんぽを購入したといわれています。

 

「あらたな発展モデルを創る心の支えとなる言葉」として「MOTTAINAI」という言葉に強く賛同し、マータイさんの後を継いで「MOTTAINAI」キャンペーンを世界に広げていくことを約束したということです。日本国内でも小泉純一郎や毎日新聞、伊藤忠商事などの政治家や企業が様々なキャンペーンをしたり「MOTTAINAI」のロゴマークが入った商品を作って販売したりしながら、この言葉を世界中に発信しています。

 
「もったいない」という言葉は、物の本来あるべき姿がなくなるのを惜しみ、嘆く気持ちを表す日本独特の言葉で、外国語には訳すことができない単語です。環境問題を考えてごみを減らしたり、大気汚染を広げないためにもう一つの言葉「エコ」という言葉も日本中でよく聞かれるようになりました。しかし「エコ」という言葉を実行するためには国民一人一人がどのようにすればよいのでしょうか。マイ箸やマイコップを持ち歩けばよいのでしょうか。エコカーといわれる車に乗ればよいのでしょうか。環境にやさしいと書かれた商品を購入すればよいのでしょうか。

 

このように環境のためにどうすればよいのかうを考えると難しく考えがちですが、マータイさんは「考えるのではなく、感じることから始めよう。暮らしの中でできることからひとつづつ、皆のMOTTAINAIがやがて一つの輪になりように」といっています。どの様にするのが環境のために、エコのために良いのかを考えて生活をするのではなく、日本人が昔から持っている「もったいない」という気持ちを大切にして、それを意識することで、ごみを減らして、リデュース、リユース、リサイクルをすればよいということです。

 

世界中の人が「もったいない」という気持ちをもって、物を大切に使い、できるだけごみを減らすことができれば、地球はきれいになり大気汚染の心配も地球温暖化の心配も減っていきます。「MOTTAINAI」は世界中の合言葉と言えます。昔から使ってきた日本語の「もったいない」がこのように素晴らしい言葉であることもマータイさんによって日本国民にも改めて教えていただきました。

 
マータイさんは日本の「もったいない」の言葉に感銘を受け、「MOTTAINAI」を世界の共通語、世界の合言葉にしようと広めただけでなく、グリーンベルト運動にも力を入れました。グリーンベルト運動は1977年から始めた植林活動です。7本の木を植えることからスタートした運動が、現在は51000万本にまでなりました。木は二酸化炭素「CO2」を吸収してくれるので、地球温暖化の原因となるCO2の削減に有効です。豊かな緑があれば土の保水力が高まり土砂の流出が少なくなり、落ち葉によって腐葉土が造られ、それがまた豊かな実りをはぐくむというメリットがあります。

 

豊富な養分が川や海に流れるとプランクトンや微生物が増えて、魚も住み着くようになります。マータイさんは「MOTTAINAI 」という日本独特の言葉を世界中に広め、環境を守ろうとした上に植林活動もしていました。
「食べ物を残したらもったいない」「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」など誰もが子供のころ大人の人にいわれたことがあるでしょう。それは昔の日本人が込めや作物を作り、まだ物のない時代を工夫しながら生きてきた経験から自然と出る言葉です。その言葉がおばあちゃんからお母さんに、子供へ、孫へとつながっていわれてきた言葉です。飽食の時代、物があふれている時代に生きている人たちはあまりものの大切さを感じずに育ち、「もったいない」の精神がどんどんなくなってきていますが、マータイさんがそれを気づかせてくれました。

 

まだ使えるものは使う、自分で使わないのならだれかほかに必要としている人に使ってもらうか、誰もいなければリサイクルショップに持って行って引き取ってもらったり、売れそうなものは買い取ってもらう、ごみが出たら分別してリサイクルできるものは資源ごみ回収に出したり、プラスチック製品は市町村の指示通りにして出すなど、各家庭、各個人が気を付けるだけで、本当に廃棄しなければならないようなものは少なくなります。

 

各個人が気を付けることでごみ焼却場から出る有害物質の量を抑え、埋め立てるものも減ってきます。何気なく昔の人たちが使ってきた「もったいない」という気持ちを持つだけで、周囲の環境をよくし、世界中の人がその気持ちを持てば地球全体の環境を良くすることにつながり、衛生上の問題、公害、大気汚染、地球温暖化が進んでいくのを食い止めることができます。

 

河合町で不用品回収、粗大ごみの処分はダストレへ
https://www.youtube.com/watch?v=odKdE33PSVI&feature=youtu.be